たまゆら、海


  たまゆら、海


みおのむこう
なだらかな山の端のかなたが、
うすれゆく入り日に
染まっている

一人
ぽつん、と

とりのこされ
思い出の方角を見るように
とおい「時」の
においを感じている

呼び合うように
涅槃西風が
行ったり来たり
ひざを抱えて
胸のぬくもりを
感じている

島々の岸辺
さざ波のたちさわぐ
水路のほとりに
ぽつんと逆三角形の符号をつけ
たたずんでいる
みおつくし

「みお」とは、水脈のこと

むこうには
海をまたいで
橋がみえる

水脈をたどる

いのちの約束に
いざなわれて
みをつくし、生きてきた
そうなのか・・・
いかにも不確かな・・・
迷子のように
せつないね

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by massena20 | 2008-03-13 10:56

<< 普段は横書きですよ。